お神輿の文化と歴史
日本の祭りの由来
「まつり」という言葉は「祀る」ともあらわされ、神を祀る意味合いがあります。
またはその儀式を指すものでもあり、儀式に参加することも「まつり」であり、現在でも地鎮祭、祈願祭などの祭がそれにあたります。神道では神霊をその場に招き、神霊を饗応し、慰め、人間への加護を願う事から、祭りは豊穣への感謝・祈りを担うものとなりました。
神輿の由来
元々は人間(主に天皇)や大きめの神器・依代が乗るものとして造られたのが起源とされます。
神輿の起源には諸説ありますが、『八幡宇佐宮御託宣集』によれば、「豊前国司に仰せつけられ、初めて神輿を作らしむ」とあり、八幡神の神霊が乗る神輿を作らせた。というお話があります。聖武天皇が奈良に東大寺を建て、奈良の大仏を建立し、それを助かるため宇佐八幡神は屋根に金色の鳳凰が輝く天皇の乗り物に乗って奈良の都へと向かわれました。これが神輿の原型であるという説があります。
普段は神社にいる神霊が町内、御旅所などへ向かう際の一時的に鎮まるとされる輿です。
青年部が担ぐものを「大人神輿」、女性が担ぐ輿を「女神輿」子供は「子供神輿」と呼んでいます。
お神輿の各部分の紹介
鳳凰
鳳凰(ほうおう)は、中国神話の伝説の鳥、霊鳥であり、東アジア全域にわたって、
装飾やシンボル、物語・説話・説教などで登場します。
中国の古い書物では四種の瑞獣(麒麟、鳳凰、霊亀、応竜)の一つとされ、
鳳凰は麒麟同様、太平の世になると現れると言い、鳳凰を見ると縁起が良いとされています。
平等院鳳凰堂、金閣寺の屋根の上にも鳳凰が飾られていますね。
一番私たちに馴染みの深いのは一万円札でしょうか?
とにかく縁起が良い事が伺えますね。
鳥居
鳥居は、神社などにおいて神域と人間が住む場所との結界であり、神域への入り口でもあります。お神輿の中央部に神霊を招きますので、
四方に設けられた鳥居は全ての方角からの神域への門となります。
お神輿は非常に神聖で縁起の良い物であると古くから人々に認識されているのも頷けますね。
