少子化で軽く担ぎやすく
子どもみこし新調〜長野日報〜
諏訪市茶臼山の手長神社例大祭を前に、同市の本町二丁目区(河西宏明 区長)が、子供神輿を新調した。少子化の影響で担ぎ手となる子供が減り、ずっしりと重量がある従来のみこしを担ぐのが難しくなったことから、
「伝統を受け継いでいくためにも、軽くて担ぎやすいみこしを」
と、五年越しで新調を計画。区費を積み立てて準備してきた。
新調した子供みこしは、高さ1メートル、屋根の一辺が60センチ。木製漆塗り屋根に金色の鳳凰(ほうおう)が乗った本格的なつくりだ。一方、重さは従来のみこしの半分の約15キロと軽くなり、”主役”となる小学生も無理なく担ぐことができる。
十日、新たなみこしが届き、区役員らが同社で入魂式を行った。河西区長は「伝統のみこし奉納だけに、何とか子どもたちの世代に引き継ぎたかった。新しいみこしが届きうれしい」と笑顔。
「人々の心意気が集結するお祭りはエネルギーのかたまり。その力を地域や商店街の発展につなげられるよう、大切に伝統を守っていきたい」と話した。
新調した子どもみこしは、十四日の同社宵祭りで奉納。続いて区内も練り歩き、住民にお披露目する予定だ。
